内照式の看板等に使用する合成素材フィルムのこと。
【コラム】記:高橋 雅司
「コルトン」についてあれこれ考えてみた!!!!!!
どんな業界にも、その業界の仲間内でしか通用しない専門用語、業界用語というものがあるようです。
これをジャーゴンなどともいいますが、交通広告業界も例にもれず、一般の人が聞いたら何のことやら
わからない業界用語を日頃から使っています。
例えば、「くわえ」
新入社員が初めて中づりの「くわえ」と聞いたとき、それは「加え」なのか「咥え」なのか、
そもそもなぜポスターに「くわえ」などというものがあるのか、軽いパニック状態に
陥るのではないかと思われます。
「くわえ」というのは、中づりポスターを吊るために挟み込む上部の隠れる部分のことを指しますので、
語源としては「咥え」から来ていると思われますが、そもそもなぜこのような言葉になったのかは
よく分かりません。(私が知らないだけかもしれません)
このような語源のはっきりしない業界用語は他にもあり、「コルトン」もそのひとつではないかと思われます。
「コルトン」・・・内照式の看板等に使用するプラスティック製のフィルムのこと
(JAFRA交通広告ビジネス概論2017)
駅の内照式サインボード、百貨店の化粧品売場などにディスプレイされている内照式サイン等で使用される
透過式のカラー写真フィルムのことを総称して「コルトン」ということが多いのですが、厳密には近年使用頻度が
下がってきた透明の銀塩フィルムのことをいいます。
「カラーコルトン」とか「コルトンフィルム」などという使われ方もします。
高いクオリティが求められる場所で使用されることが多いこの「コルトン」ですが、最近はクオリティの
劇的な向上とコストメリットで、インクジェットプリンターに押され気味なのが少々残念なところです。
しかし、写真の再現性、美しさ、耐久性の点ではやはり銀塩フィルム(コルトン)に一日の長があります。
もっともっと「コルトン」の活用場面が増えてくれたらいいのにと個人的には思います。
ところで、昔から使われているこの「コルトン」という用語、なぜ「コルトン」というのか
諸説あるようですが、実際よく分からないのです。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。