

「クライアントにOOH出稿を提案したい」「ブランディングの軸でOOHを活用したい」という
ニーズのある代理店の方必見!
この記事ではOOHの基本から種類・費用・効果測定まで、提案に使える情報をまとめています。
目次
OOH広告とは
Out Of Homeの頭文字をとってOOH。
家の外で見られる広告、つまり屋外広告全般のことをOOHメディアと呼びます。
OOHメディアには大きく「交通広告」と「屋外広告」の二軸があり、全社は駅や電車など公共交通機関での広告媒体、
屋外広告は建物や施設の広告媒体を指します。
また、近年ではOOHにデジタルを掛け合わせてDOOHと呼んだりもします。
従来のデジタルサイネージの放映に、リアルタイム更新・ターゲット属性に応じたコンテンツ出し分け・スマートフォン連動などデジタルの特性を付加することで、OOHとデジタル両方の強みを活かせるのがDOOHの特長です。
OOH広告の強みと弱み
強みは大きく3つ。
① 認知、顧客層の拡大が得意
② 信頼性の獲得、ブランディングが得意
③ 直接見て、触って、試せる
の3点です!1つずつ説明していきましょう。
① 認知、顧客層の拡大について
OOHの強みは圧倒的なリーチ数。
交通広告を例に挙げると、東京への通勤圏70kmの生活者2,874万人のうち、鉄道利用者数は1,730万人にのぼります。
これは日本の人口の約14%弱ほどの数字です。
1週間の平均鉄道利用回数が9.6回なので、1週間の出稿の場合で考えると
1,730万人×9.6回=1億6,608万impのポテンシャルがあるんです。(jekiメディアデータ2021より)
電車利用者や街を歩いている不特定多数の人が接触対象となるため、リーチに属性の偏りがあまりありません。
性年代、興味関心、職業、世帯年収…多様な層に潜在顧客を作り出すことができます。
交通広告に限って言うと、駅や電車は通勤・通学に利用する人が多いのでWEBやテレビCMなどと比較すると
20~30代の若年層の利用率が高く、職業で見るとビジネス層、学生へのリーチが多いです。
これらの層は「ポテンシャル層」と呼ばれ、マーケティング価値が高いとされています。

② 信頼性の獲得、ブランディングについて
とあるグローバルEC企業が初めて日本でOOH出稿した時のSNSの反応を抜粋します。

「通勤中に○○の電車ビジョン広告が流れてて、こんなにポピュラーになったんだーと驚いた。」
「新宿駅に○○の広告。メジャーになったのね。」
「新橋に○○の広告があった。○○有名になったなぁ」
などなど、100件以上の投稿がありました。
OOH広告は基本的に一点ものの媒体。
ランドマークになっているものもあったりと媒体価値が高く、公共の場に広告を出せることにより、
商品やサービスのメジャー感を醸成できるのが強みです。
実際に広告審査も厳しめで、媒体主の承認を得た広告しか掲出することができません。
同じ企業の別施策でバス停広告を実施した際は、広告到達率(=掲出期間中に「見た」または「見たと感じた」と答える人の割合)も非常に高く、全体で64.5%、特に20代では70%にも達していました。
そして、他メディアと比べて好感度が高いというのも大きな強み。
どうしてかというと、
・単純接触効果により、好ましく思われやすい
・接触者の行動を阻害しない
という2つの理由があるから。
「単純接触効果」とは、接触回数が増えるほど広告効果が高まるというもの。
初めて見る知らないものより、何度も見て知っているもののほうが、
なんとなく好ましく思うという経験ありませんか?
それです。
どうしてOOHが単純接触効果を発揮しやすいかというと、金額あたりの反復接触回数が他メディアに比べてとても多いからです。
例えば、家の最寄りの駅と勤め先の最寄りの駅に同じ広告が掲出されている場合、会社に行くときに1回接触、
会社に着いた時に2回目の接触、仕事が終わって家に帰るときに3回目の接触、
家の最寄りに着いた時に4回目の接触と、平日1日あたりで4回の接触ができます。
土日を休日として、1週間あたりで考えたら通勤だけで20回も見てもらえるんです。
同じ出稿金額でこれだけ反復接触ができるのはOOHだけです!
加えて、OOHは人の行動を阻害せず、見たい人だけ見れるメディア。
テレビや動画を視聴している時に差し込まれてイーッってなるCMや、webサイトを閲覧している時に、
消したいのに×マークが小さすぎて誤タップしてしまいイーッってなるバナー広告…こう言うと、
「行動を阻害する」という意味が伝わりやすいと思います。
そんなこんなで、OOHは好感度が高いのです。

③ 直接見て、触って、試せる
OOHならではの特長が、「形がある」ということ。
立体造作などの特殊展開や、ノベルティや商品サンプルを広告面に貼り付けて、自由に剝がして持って帰ってもらえるピールオフなどでSNSでの話題喚起を狙うこともできます。
化粧品などは、直接サンプルを持っていってもらうことも可能!
自分たちの利用する電車が突如映画作品の告知でジャックされていて、物語の中に入り込んだような体験をできたり

いつも通勤で使う駅がトリックアートみたいになっていたり

スマホやインターネットの普及により、消費者にとって情報の最適化が加速度的に進む時代ですが、私たちの日常に勝手にグイグイ介入してくることにより、消費者とブランドの偶然の出会いを創出できるのがOOHの強みです!
OOHの弱みについて
下記のような訴求にはOOHは不向きです。
・CV目的の訴求
・ターゲットがピンポイントな訴求
・スモールスタートでの訴求
OOH出稿によりダイレクトに購買に繋がるすぐに売り上げが増える集客数が劇的に増える…ということはほとんどありません。
認知度や好感度といった定量的に測りにくい部分で効果が出るメディアなので、即時的なCV獲得には不向きです。
そして、駅や電車にはオフィスが多い、若者が多い、女性が多い…など、利用者属性の傾向はありますがそれ以上ターゲットを細分化することはできません。
公共機関や施設での広告掲出なのでピンポイントでの訴求は難しいです。
料金に幅はありますが、1週間あたり〇百万円という媒体もザラで、高いものだと〇千万円というものも多くあります。
少ない金額で検証しつつ運用できるWEB広告などと比較して、スモールスタートができないという特徴があります。泣
不向きな案件の例を挙げると、来月のセールに向けて来店者数を3倍にしたいなどの販促案件、〇〇業の人事担当者だけに当てたいというようなニッチターゲット案件、最初は予算10万円でHP流入数を増やしたいというような案件など。
OOH広告の種類とその特徴
たくさんあるのでそれぞれダダダダっと書いていきます!
・駅広告

利用者属性によるターゲティングが可能!
品川や東京ならビジネスマン、原宿や渋谷なら若者向けなど。
サイネージやポスターなどがメインですが広告面が大きく、インパクトのある展開ができます。
公共の場である駅に掲出されることにより、企業の信頼性アピール、ブランディングに適しています。
看板以外は基本的に1週間掲出のものが多く、サービスのローンチ時など、比較的大々的に展開したい場合に向いています。
駅広告についてはこちら電車広告

路線が長いので広いエリアでリーチを獲得可能。接触時間が長く、読ませる内容も掲載できます。
商品やサービス名を覚えてほしい、内容をしっかり訴求したい時にオススメ。
また、ドア横のポスターやステッカーはOOHの中ではHP流入などの直接的な効果が見えやすい媒体です。
また路線により利用者属性も異なるため、例えばアッパーミドル以上の女性を狙いたい場合は東急線で展開するなどのターゲティングが可能です。
電車広告についてはこちらバス停広告

居住地による詳細なターゲティングが可能。唯一公道に出せる面の大きな広告媒体です。
内照式でグラフィックが非常に綺麗に見えるので、ラグジュアリーブランドなどが広告ビジュアル自体を訴求する目的でよく活用しています。
バス利用者はおそらくその付近に住んでいる人が多いので、エリア密着型の訴求が可能です。
タクシー広告(車内サイネージ)

アッパーミドル以上の富裕層を狙うことができ、また座席の目の前に設置されているので強制視認力が高いです!
タクシービジョンについてはこちら屋外ビジョン

音出しできる媒体が多数!老若男女問わず、不特定多数の人に接触可能です。
大型のサービス/商品ローンチの案件やブランディング目的ではよく活用されます。
特に、渋谷のスクランブル交差点なんかは誰でも知っていて観光スポットにもなっており、周辺の屋外ビジョンはSNSでも拡散されやすい媒体です。
屋外ビジョンについてはこちら屋外広告

ゲリラ性が高く、話題になりやすい媒体。
渋谷の109や表参道交差点など誰もが知る媒体での長期掲出では、そのエリアのシンボルとなったり看板自体をランドマークさせることで高いブランディング効果が得られます。
また渋谷や原宿では建物の外壁などにポスターを複数個所貼って街全体をジャックするような媒体もあり、「○○を探せ!」というようなエンタメ性の高い企画にもよく使われます。
アドトラック、バス

イベント感満載でとにかく目立つ!走行エリアによるターゲティングが可能です。
音が出せるものも多く、注目されやすい媒体。代理店目線で言うと、あまり広告媒体のない駅やエリアで広告展開したい場合の最終手段でもあります。
路線バスのラッピングなどは地域密着型の訴求にとてもオススメです。
新幹線、空港媒体

ビジネスマン、経営者などハイクラス層への訴求目的で使われることが多いです。
日常的に使う移動手段ではないため視覚情報が印象に残りやすく、特にビジネス文脈でのブランディングにオススメです。
イベント、展示、ピールオフなどの特殊展開

ダイレクトなブランド体験の創出が可能。また接触者の反応も見えやすいです。
写真がSNSで拡散されることも多く、プロモーションとしてしっかり話題化させたい時にオススメです。
ピールオフについてはこちら料金感
料金感については、大体こんな感じです。

ピンキリが過ぎる気もしますが…。
1枠15秒などのロール販売のサイネージや、単面の駅貼りポスターあたりがOOH媒体の最安値となっています。
逆に、1日中ずっと放映ができるジャック枠のサイネージや躯体のラッピングをするもの、出力や加工が必要になってくる媒体はお高め。
リードタイム
各媒体の入稿目安は下記になります。
屋外広告・バスラッピング・バス停広告など:2.5カ月前
駅看板・シート貼り:1.5カ月前
駅、車内ポスター:1か月前
サイネージ:10営業日前
掲出までに必要なリードタイムが最も長いのは、屋外広告やバスラッピング、バス停広告などの
「屋外広告物審査」が必要になる媒体です。
この屋外広告物審査は、自治体がやっていたり区の景観協議会がやっていたりするのですが、月に1~3回しか行われないため、そこに間に合わせる必要があります。
掲出のおおよそ2.5カ月前には完成デザインのご用意をお願いします。
次にリードタイムが長いのは、看板やシート貼りなどの出力・加工作業が必要な媒体。
こちらは掲出の1.5カ月前頃にご入稿いただきたいです。(どうしてもギリギリにならないと用意ができないという場合、営業が作業会社にめちゃくちゃ頭を下げて特急対応を頼み込んだりしています)
次いで駅、車内ポスター系の紙媒体です。
こちらは校正1回なら約1か月前くらいにご入稿をお願いしています。
で、最後に一番時間がかからないのがサイネージ媒体。紙などへの出力がいらないので、審査さえ通っていれば最短1週間前くらいの入稿でOK。
効果指標
最後に効果指標について!
効果の測り方は大きく2つあり、1つは想定リーチ数での算出、もう1つが事後調査で確認するというもの。
想定リーチ数というのは、駅や電車の利用者数からどのくらいの人にリーチできるかの想定値を算出する、最も一般的な方法です。
たとえば、JR山手線の中づり広告のリーチ数は?と聞かれたら、 山手線の利用者数1,581万人(2019年)×中づりの広告到達率48.6%=768万人。
つまり、1週間で中づり広告に接触したのは768万人くらいいただろう、と推測して見なしリーチ数としています。
交通広告の場合、いくつかの広告媒体の広告到達率の数字を各媒体社が発表しているのですが、その他の屋外ビジョンや屋外広告は広告到達率が発表されているもののほうが少ないです。
その場合は、近しい媒体の到達率を参考としてお出しするか、周囲のサーキュレーションデータをわかる範囲でご提示する形になります。
事後調査のほうは、広告を実際にどのくらいの人が見たのかを掲出後にネットアンケートで調べる方法。
当社では有料オプションとして20万円~で実施しています。
簡単にご説明すると、ネット調査でモニターさんたちにアンケートを取り、集計して結果をご報告するというものです。
どれだけの人に影響があったのか、費用対効果がどのくらいなのか、
今後の広告戦略立案のためにも、当社としてはこちらの調査をオススメしています!
広告到達率は約65%と高く、世代別で見てみるとなんと20代は7割近くが見ているという結果に!
逆に60代以上は6割が広告を見ていない様子。
でも、「そこはターゲットじゃないからいいよね」とか、「見てもらったのはわかったけど、じゃあ何回広告に接触してもらったら購買につながるのかな?」とか、この結果から戦略を練ることができます。
いかがでしたか?(またアフィリエイト記事みたいな締めになってしまってすみません)
後半なんかもうちょっと長くなりすぎて駆け足気味になりましたが、読むのがめんどいという方はぜひ直接ご案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせください!
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