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2017年交通広告のトレンド。今年を振り返って見えてきた意外なこと

公開日公開日:2017.12.07

今年の流行語大賞が巷の話題に上る時期となりました。
流行語は世相を映し出す鏡などと言われますが、 私たちの扱う広告もまた世の中のありさまや社会の風潮を いきいきと投影するものだと思います。
  さて、2017年の交通広告はどうだったのか?主要駅・主要路線の定点調査や弊社が毎週発行する 定点調査レポートを振り返りながら、今年のアウトドアメディアの 傾向を検証してみたいと思います。

 

【傾向その1】インタラクティブサイネージのブームは去ったのか?

一昨年までは新宿スーパープレミアムを中心に よく目にしたインタラクティブサイネージ。
映像を流すだけでなく、ゲーム性を取り入れたり、 インタラクティブな仕掛けで目を引いたりと、 駅利用者に積極的に参加してもらうイベント型の展開が 一時期流行し、弊社レポートでもよく取り上げていました。 ところが、昨年あたりからその勢いに陰りが見え、 今年はほとんど鳴りを潜めた状況になっています。
その理由はいくつか考えられますが、主要駅や車内での デジタルサイネージの設置が急速に進んだことで、 広告主のメディア戦略においてデジタルメディアの 選択の幅がかなり広がったことがもっとも 大きな要因ではないかと推察されます。


 

都心部主要路線でのディスプレイ搭載率が大幅に向上し、 駅サイネージではオプションで筐体にシート加工ができる デジタル・グラフィックのハイブリッド広告が定番化するなど、 予算や戦略に応じたメディアプランが立てやすい環境が 整ってきたことがここ数年の大きな変化といえます。


  また、サイネージの高精細化とカバレッジの拡大に伴い、 クリエイターの意識もよりメディアに合った クリエイティブを指向するように変化してきた気がします。 駅サイネージにしても、車内サイネージにしても 現在展開されているクリエイティブは5~6年前のものとは 大きく様変わりしていると感じます。
  つまり、高額な費用を投下してデジタルでインタラクティブな仕掛けを 用意することに、広告主が以前ほどの価値を感じていただけなくなってきた ということの証左なのかもしれません。  

 

【傾向その2】特殊展開もインスタ映え?

その一方で、今年の流行語年間大賞にも選ばれた「インスタ映え」する 駅広告の特殊展開はやや減少傾向ではあるものの、依然として広告主に 好まれている気がします。   「インスタ映え」するとは、SNSのインスタグラムに投稿した写真が ひときわ写真映えしているということで、駅広告の投稿も少なくありません。
ところが、写真映えという点ではデジサイはあまり写真向きではなく、 モフモフの柱巻きであったり、黒板アートのようなそれ自体が完成度の高い 見ごたえのある作品であったり、またむしろふつうのグラフィックのほうが、 投稿者が一緒に写真に収まる際に被写体として実に写真映えするという気がします。 好きなタレントやアーティストのポスターと一緒に写真撮影している光景は 皆さんも日ごろ良く目にされていることと思います。
  「交通広告とSNSの連携」というテーマはずっと広告会社が突きつけられていた課題でしたが、 「インスタ映え」を意識したデザインと展開内容を追求する、ということが今年の傾向の中から 見える一つの答えと言えるかもしれません。

   

【傾向その3】交通広告は原点回帰?

その2でも触れたように、今年はグラフィックデザインのパワーを感じさせるものが 実に多かったように感じます。   定点調査レポートでも取り上げている表参道や銀座は、 場所柄からファッションブランドや化粧品ブランドの広告が圧倒的に多く、 表現もブランディングに徹したシンプルなものが多い傾向にあります。 しかし、今年は自動車や飲料など、それ以外の業種でも写真そのものの魅力を 前面に押し出した表現や、フラットデザイン的なシンプルで芸術性の高い表現が目立ち、 ひとことで言うとカッコイイ作品が多かった印象です。 また他の駅も含め、弊社レポートの巻頭で取り上げた割合でも実に6割以上がこのタイプの広告でした。   デザイン傾向の解説は専門家に任せるとして、交通広告もトレンドを反映しながら 質の高いグラフィックデザインを追求するという意味で原点回帰しているのかもしれません。

【傾向その4】一段と存在感を増したデジタルサイネージ 

  都心部の主要駅で設置が進んできたデジタルサイネージ。主要路線での搭載も着々と進み、 東京メトロ全線の搭載率は3年前の40%から今年はついに約70%に達しました。(2018年3月時点) その結果、交通広告でのプロモーションの中心にデジタルサイネージを据えるということは もはやあたり前のことになりつつあります。   一昔前はテレビCM素材を流用するケースの多かったクリエイティブも、 ウェブプロモーション用の動画や交通媒体用にカスタマイズしたものが増え、 乗車中に映像を楽しむという感覚になれるようなクオリティの高いものが どんどん出てきています。   媒体の広がりと良質なコンテンツが生み出す好循環。 今年のデジタルサイネージの動向を見て感じる 大きなトレンドという気がします。

   

さて、2017年の交通広告トレンドをざっと振り返ってみましたが(あくまで私見ですが・・・)、 弊社では毎週アウトドアメディアの定点観測レポートを発行しています。 主要駅や屋外の事例、話題になった広告など、豊富な写真とともにご紹介するレポートです。
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