

駅の横断幕広告の費用は、掲出する駅とサイズによって大きく開きがあります。ところが実際に調べてみると「電鉄・路線により異なります」「要問い合わせ」という記載が並び、具体的な金額にたどり着けないことも多いのではないでしょうか。さらに広告料金とは別に、制作費や施工費が発生する媒体もあります。
この記事では実際の媒体資料をもとに駅ごとの広告料金を一覧で示したうえで、総額を見積もるときに確認したい項目と、申し込みの時期を整理します。
この記事でわかること
- 駅の横断幕広告の広告料金が、駅とサイズでどこまで変わるか(実際の金額)
- 広告料金に含まれる費用と、別途かかる費用の区別
- 希望する時期に掲出するために、いつまでに動き出せばよいか
そもそも横断幕広告とは?
駅のコンコースや通路の上部、壁面などに横長の幕を掲げる交通広告です。人の目線より高い位置に大きく掲出されるため遠くからでも目に入りやすく、地域のイベント告知や商業施設・住宅の案内などによく使われます。
駅の横断幕広告の広告料金【駅・サイズ別】
駅の横断幕広告料金は鉄道会社や媒体社が媒体ごとに設定しているため、同じ横断幕でも駅が変われば金額が変わります。
そのため、金額の目安をつかむには、条件が近い媒体の実際の料金を並べて見るのが早道です。ここでは、つくばエクスプレスとJR東日本の駅に掲出されている横断幕を例に、サイズ・面数・掲出期間ごとの広告料金を示します。
※出典:2026年4月時点の各社媒体資料
駅・サイズ別の広告料金一覧
いずれも改札内に掲出される横断幕です。掲出期間は7日間から28日間まで、7日単位で設定できます。
広告料金(円)※すべて税別
| 駅・掲出場所 | サイズ(H×W) | 面数 | 7日間 | 14日間 | 21日間 | 28日間 | 制作・施工料金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| つくばEX柏の葉キャンパス駅(横断幕①・③) | 0.8×5.0m | 1面 | 202,000 | 272,000 | 343,000 | 413,000 | 別途見積もり |
| つくばEX柏の葉キャンパス駅(横断幕②) | 1.5×5.0m | 1面 | 247,000 | 364,000 | 480,000 | 597,000 | 別途見積もり |
| つくばEX 流山おおたかの森駅 | 0.6×5.0m | 1面 | 233,000 | 334,000 | 436,000 | 537,000 | 別途見積もり |
| JR蘇我駅(横断幕①) | 0.7×3.0m | 両面 | 217,000 | 303,000 | 389,000 | 475,000 | 別途見積もり |
| JR蘇我駅(横断幕②) | 0.7×4.0m | 両面 | 233,000 | 334,000 | 436,000 | 537,000 | 別途見積もり |
| JR品川駅 京急乗換改札前 | 2.07×5.0m | 両面 | 1,500,000 | 2,700,000 | 3,900,000 | 5,100,000 | 広告料金に含む |
同じ「横断幕広告」という名前でも、制作・施工料金の扱いが媒体によって分かれています。つくばエクスプレスの各駅とJR蘇我駅は制作・施工料金が別途見積もりとなり、広告料金に上乗せする形で予算を組む必要があります。一方、JR品川駅の京急乗換改札前は制作・施工料金が広告料金に含まれています。
見積もりを依頼するときは、次の3点を確認しておくと総額が把握しやすくなります。
- 制作費(幕そのものの製作費)が含まれるかどうか
- 施工費(取り付け・撤去の作業費)が含まれるかどうか
- 表示されている金額が税別か税込か
広告料金を左右する4つの要素
一覧表の金額が何によって動いているのかを整理すると、以下の4つに分けられます。
1. 駅の規模
乗降客数の多いターミナル駅ほど広告料金は高くなります。表の中では、JR品川駅の京急乗換改札前が7日間で1,500,000円と、他の駅の6〜7倍の水準にあります。ただしサイズや面数の条件も異なるため、駅の規模だけで差がついているわけではありません。
2. サイズ
同じ駅・同じ面数・同じ期間で比べると、サイズの影響がはっきり見えてきます。つくばEX 柏の葉キャンパス駅では、高さ0.8mの横断幕①・③が7日間202,000円、高さ1.5mの横断幕②が247,000円で、その差は45,000円です。28日間になると413,000円と597,000円で、差は184,000円まで広がります。
3. 片面か両面か
両面仕様の横断幕は、通路を行き交う人に対して両方向から訴求できます。JR蘇我駅と品川駅の横断幕がこれにあたります。面積が同程度でも片面と両面では見え方が変わるため、面積あたりの単価だけで比較するのは難しいと言えます。
4. 掲出期間
7日単位で期間を設定でき、期間が長くなるほど総額も上がっていきます。キャンペーンやイベントの開催期間に合わせて、必要な週数を選ぶ形になります。
自社の候補駅が一覧に入っていない場合でも、乗降規模とサイズが近い媒体の金額を見れば、おおよその水準をつかめます。社内で予算の話を始める段階であれば、この程度の当たりがついていれば十分に議論を進められるでしょう。
申し込みは掲出したい月の4ヶ月前から
費用の目処が立っても、申し込みの時期を逃すと希望する月には掲出できません。今回取り上げた媒体はいずれも「掲出月4ヶ月前15日以降 通常申込開始」となっており、7月に掲出したい場合は3月15日以降が申し込みのスタートラインです。人気のある駅や期間は早い段階で埋まることもあるため、掲出開始日から逆算して動き出す形になります。
申し込み後の変更・キャンセルは不可
申し込み後に変更やキャンセルが発生した場合、掲出の有無に関わらず広告料金の全額が発生します。日程や内容が固まらないまま枠を押さえると、使わないまま費用だけが残る可能性があります。
掲出前には原稿審査もあり、原稿を修正できる段階で受ける必要があります。取り付け作業は駅の営業時間外に行われるため、幕そのものの納品期限も掲出日より前に設定されます。審査で修正が入ることも見込んで、入稿までに余裕を持たせておくと安心です。
駅の横断幕広告の費用や出稿先で迷ったら、まずは交通広告のプロに相談を
駅の横断幕広告は広告料金だけで総額が決まらず、申し込みにも4ヶ月前という時期の制約があります。こうした条件を候補駅ごとに整理していく作業は、社内だけで進めるとかなりの手間になります。
また、JR東日本の交通広告は契約広告会社制度が採られており、ジェイアール東日本企画と広告取扱契約を締結した広告会社を通じて販売されています。広告主が鉄道会社へ直接申し込む形にはなっていないため、いずれにしても代理店を介する必要があります。
春光社は、交通広告を専門に扱う広告代理店です。候補駅の空き状況の確認から、広告料金のご提示、幕の制作と施工、原稿審査への対応まで一括してお引き受けしています。窓口が一つにまとまるため、駅ごとに条件を照会したり、制作会社と施工業者を別々に手配したりする必要がありません。
ご予算とエリアの条件をうかがったうえで、横断幕以外の駅媒体も含めた形でご提案することも可能です。「この駅に出したい」と決まっている場合はもちろん、「この予算で何ができるか知りたい」という段階でも対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。
※本コラムの内容は執筆当時の情報です。最新情報についてはお問い合わせください。








