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エモーショナルマーケティングとは?|感情を動かし行動を変える広告戦略と実践技法

公開日公開日:2026.02.03

エモーショナルマーケティングとは?|感情を動かし行動を変える広告戦略と実践技法のメインビジュアル

「競合と同じような機能訴求では、もうCPAが下がらない」「スペックの良さは伝わっているはずなのに、なぜか選ばれない」。多くのマーケターが直面するこの課題を解決する鍵が、顧客の感情に直接訴えかけるエモーショナルマーケティングです。

本記事では、単なる感覚論ではなく、購買心理に基づいたロジカルな感情訴求のフレームワークを解説。さらに、その効果を最大化するために不可欠な「媒体選び」の視点まで、実践的なノウハウを公開します。

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エモーショナルマーケティングとは?機能的価値と情緒的価値の違い

市場の成熟化に伴い、「良いものを作れば売れる」という時代は終わりました。まずは、現代の顧客から選ばれるために不可欠な価値の転換について、その背景と本質を解説します。

モノが売れない時代に求められる情緒的価値への転換

かつては、より速く・より安く・より多機能であることがビジネスの勝利の方程式でした。しかし、技術進化の著しい現代において、スペックや価格といった機能的価値は、競合他社に模倣され、コモディティ化(陳腐化)しやすくなっています。

そのため情緒的価値へと発想を切り替えましょう。情緒的価値とは、商品やサービスを通じて利用者が感じ取る、心の満足や前向きな気持ちの変化を指す概念です。

例えば、コーヒーを飲む行為ひとつをとっても、単なるカフェイン摂取(機能)ではなく、仕事の合間に一息つき、自分を取り戻す(情緒)という体験に価値を置くといった具合です。機能での差別化が困難な今、この感情的な付加価値こそが、競合との差別化になります。

顕在ニーズではなく潜在的なインサイトを刺激する

エモーショナルマーケティングを成功させるには、顧客理解の解像度を上げ、ニーズとインサイトを明確に区別する必要があります。

  • ニーズ(顕在欲求):顧客自身が自覚し、口に出せる表面的な欲求(例:痩せたい、業務効率化したい)
  • インサイト(潜在動機):本人も意識していない、あるいは口にはしない、行動の奥底にある本音(例:同窓会で見返したい、だらしない自分を卒業したい)

インサイトは氷山モデルを使ってよく説明されます。海面に出ている一角がニーズだとすれば、海面下に隠れている巨大な部分がインサイトです。
マーケティングの役割は、隠れた本音を言語化し、「なぜ私の気持ちが分かるの?」という共感を生み出すことにあります。顧客の心のスイッチを押すことができれば、価格や機能を超えた指名買いにつながるでしょう。

なぜ人は動くのか?広告効果を高める心理学的メカニズム

モノを売るためには論理的でないといけないという思い込みはありませんか?脳の構造上、人間は理屈だけでは動きません。ここでは、行動経済学や脳科学の知見から、人が行動を起こすメカニズムを解説します。

意思決定の9割を支配するシステム1(直感)へのアプローチ

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは、人間の思考には2つのモードがあると提唱しました。

  • システム1(速い思考・直感):無意識的、感情的。瞬時に判断する
  • システム2(遅い思考・論理):意識的、論理的。脳のエネルギーを使う

意思決定の多くはシステム1(直感)で行われていると言われています。人はまず直感で好き・嫌いを判断し、その後にシステム2を使って「機能が優れているから」という理屈で正当化するという流れです。
したがって、広告においても、最初の数秒で直感を揺さぶらなければ、検討の土俵に立つのが難しくなります。論理はあくまで、感情で下した決断を後押しするための材料にすぎないのです。

記憶定着率を高めるストーリーテリングの力

脳は、事実を箇条書きで提示される情報よりも、流れや文脈を持つ物語形式の情報のほうが記憶に留まりやすい特性を持っています。
スタンフォード大学のCenter for Teaching and Learningでも、事実や概念をストーリーとして構造化することで、情報同士の関係性が明確になり、単なる羅列に比べて想起の精度が高まると示されています※。

物語には、登場人物の葛藤や変化といった要素が含まれるため、読み手は無意識のうちに自身の経験と重ね合わせて理解します。自己投影のプロセスを通じて、広告やメッセージは他人事の情報ではなく、「自分に関係する体験」として受け入れられるのです。

スペックや機能一覧は記憶から抜け落ちやすい一方、感情を伴って理解されたストーリーは長期記憶に残り、時間が経過した後もブランドを想起させる有効なフックとして機能するでしょう。

参照:スタンフォード大学|Memory Strategy: Storytelling

再現性を高めるエモーショナル・ライティングのフレームワーク

感情訴求はセンスではなく、論理的に構築可能な技術です。ここでは、実務ですぐに使える2つの代表的なフレームワークと、訴求方向性の決定基準を紹介します。

機能から感情へ変換するラダリング法

自社商品の情緒的価値を導き出すには、ラダリング法が有効です。以下の3ステップで「それは何をもたらすのか?」を繰り返します。

  1. 属性:商品の特徴・スペック
  2. 機能的ベネフィット:特徴によって得られる利便性
  3. 情緒的ベネフィット:その結果、どんな精神的充足が得られるか

例えば、B2B向け人材紹介サービスの場合、「求人数が多い(属性)」から始まり、「すぐに転職先が見つかる(機能)」を経て、「過酷な環境から解放され、安心して眠れる(情緒)」へと深掘りします。
このように階段(ラダー)を登ることで、単なる機能説明を超え、顧客の人生に寄り添う価値が明確になります。

共感を生む構成の方程式PASONAの法則の応用

セールスライティングのフレームワークとして知られるPASONAの法則において、エモーショナルマーケティングでは特にAffinity(親近感・共感)の設計がポイントです。
Problem(課題)を提示した直後にSolution(商品やサービス)を示す構成は、情報としては合理的である一方、読み手に「売り込み」という印象を与えやすい側面があります。

そこで有効なのが、ProblemとSolutionの間にAffinity(親近感・共感)のフェーズを挟む構成です。課題が個人の能力不足によるものではなく、多くの企業や担当者が直面する構造的な問題であると位置づけます。

Affinity(親近感・共感)によって、読み手は状況を客観的に捉え直すことができ、提案内容を防御的ではなく、検討対象として受け止めます。

ポジティブ訴求とネガティブ訴求の使い分け

マーケティングにおける訴求は、大きく「快楽を得たい」というポジティブな感情と、「苦痛を避けたい」というネガティブな感情の二方向に分けることができます。どちらを用いるべきかは、商品そのものではなく、ターゲットが置かれている状況によって判断しましょう。

借金や健康問題、過重労働といった緊急性の高い課題では、不安や危機感を起点にしたネガティブ訴求が有効です。一方、スキル習得や自己投資など将来価値を高める領域では、理想像や可能性を示すポジティブ訴求が適しています。
なお、ネガティブ訴求を用いる場合でも、最終的には前向きな解決策を提示し、納得感のある着地を設けることが重要です。

エモーショナルマーケティングの効果を最大化する媒体(場所)の選び方

優れたクリエイティブも、受け手の心の準備がなければ響きません。エモーショナルマーケティングの成否を分ける媒体選びの視点について解説します。

Web広告とリアル広告における感情深度の違い

Web広告はターゲティング精度に優れますが、感情を深く動かす点では課題があります。
スマホ操作中のユーザーは、情報を探しているか暇つぶしをしており、脳は情報を高速処理しています。この状態では広告はノイズとして処理されやすく、じっくりと感情に訴えるストーリーを届けるのは困難です。

一方、リアル広告(OOHなど)は空間そのものを活用するため、体験として記憶に残る媒体です。デジタル上のノイズがない環境で物理的なメッセージに触れることは、Webよりも深い情動を引き起こしやすいと言えます。

ふと素に戻る瞬間に寄り添う交通広告の優位性

交通広告は、通勤や移動といった日常の行動導線の中で接触する認知施策です。電車やタクシーでの移動時間は、仕事や私生活の切り替え途中にあたるため、特定のタスクに集中していない状態になりやすく、ふと自分の状況や将来について考えやすい時間帯でもあります。

こうした環境下で接触する交通広告は、スマートフォン広告のように能動的に選択されるものではなく、自然と視界に入る点が特徴です。さらに、日々の通勤で繰り返し目にすることで単純接触効果が働き、広告やブランドに対する認知や親近感が徐々に形成されていきます。

その結果、交通広告は短期的な行動喚起だけでなく、認知を継続的に積み重ねる手法として機能するのです。以下に具体的な交通広告をいくつか紹介します。

ドア横ステッカー

目線の高さに掲出されるため、ふと顔を上げた瞬間に自然と視界に入ります。物理的な距離が近く、パーソナルな空間に入り込むため、悩みやインサイトに深く寄り添うコピーを読ませるのに適しています。

中づりポスター

電車内上部に位置し、スマホ操作の休憩や混雑時の視線の逃げ場として機能します。個人の悩みを社会共通の課題として提示(PASONAのAffinity)し、客観的な気づきを与えるストーリーテリングにも適しています。

駅臨時ポスター

コンコース等の大型ボードは、機能説明を排除したビジュアル重視のクリエイティブで、直感(システム1)を揺さぶるのに適しています。日常の移動空間に非日常的なブランドの世界観を出現させ、理屈を超えた「好き」という感情の刷り込みを行います。

タクシー車内サイネージ

経営者や富裕層が一人でリラックスする、プライベートな移動空間です。周囲の目を気にせず本音に向き合えるため、ビジネス上の深い葛藤や不安(ネガティブ訴求)に触れ、解決後の理想像を示すB2Bのエモーショナルな動画広告と相性が合います。

電車ジャック広告

中づりやドア横など、車両内の全媒体を1社で独占します。360度そのブランドのメッセージに囲まれるため、乗車時間をそのままブランド体験の場へと変えられる強力な手法です。
上記の媒体をはじめとした、各交通広告の詳しい情報は以下ページでもご覧ください。

駅広告の詳細・費用を見る 電車広告の詳細・費用を見る タクシー広告の詳細・費用を見る

まとめ:深い顧客理解と適切な媒体選定で、心を動かす広告を

エモーショナルマーケティングは、表現手法やテクニックだけで成立するものではありません。起点となるのは、ターゲットがどのような状況に置かれ、何に迷い、何を判断軸としているのかという顧客理解です。

その上で、刺さるインサイトを見極め、意図に沿ったクリエイティブを設計し、心理状態に合った媒体を選定する。この掛け合わせによって、広告は単なる情報発信を超え、意思決定に影響を与える存在となります。

ターゲットの心に届く広告設計やクリエイティブ戦略に交通広告を検討している場合は、ぜひ一度春光社にご相談ください。JR・私鉄問わず、物件の立地やターゲット層(ファミリー層、単身者など)の通勤・通学動線に合わせて、最適な路線・媒体を組み合わせたご提案ができます。

また、約100年にわたる交通広告の実績データを基にしたプランニング力、物件の魅力を伝えるポスターや動画制作まで一括で担うワンストップ体制も強みです。お気軽にお問い合わせください。

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駅や電車、バスなどの交通メディアを駆使し、お客様のブランド認知やターゲット層へのアプローチを支援しています。 長年の経験をもとに、最適な広告プランを考え、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応で、常に最前線の交通広告を提案いたします!

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