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デジタルサイネージの効果測定はどう行う?数値化するための具体的技術と指標の選び方

公開日公開日:2026.02.03

デジタルサイネージの効果測定はどう行う?数値化するための具体的技術と指標の選び方のメインビジュアル

「デジタルサイネージは効果が見えにくい」というのは、もはや過去の話になりつつあります。Web広告のように完全にすべての数値を追うことは難しいものの、最新技術と正しい指標設定を組み合わせることで、投資対効果を可視化することは十分に可能です。本記事では、AIカメラなどの計測技術から、指名検索数などWebデータと連動した具体的な効果測定のやり方まで、実務ですぐに使える手法を解説します。

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デジタルサイネージの効果測定は可能か?進化する計測環境

デジタルサイネージは推測に頼る評価から、実測データを活用する運用へと変化し、交通広告やOOH広告でも効果を説明しやすい環境が整ってきました。

従来の交通量調査(推測)からセンシング(実測)へ

これまでの交通広告や屋外広告では、駅の乗降客数や施設の通行量調査といった媒体資料の数値をもとに効果を推定するのが一般的でした。ただ、エリア全体の規模感を把握するには役立ちますが、実際に広告が見られた人数を示すものではありません。

現在は、カメラや各種センサーを用いたセンシング技術により、広告前に滞在した人数や視認の有無を把握できるようになりました。OOH広告でも、感覚や経験だけに頼らず、データをもとに配信時間帯や掲出条件を見直す運用が進んでいます。

Web広告の指標(CPA等)と単純比較してはいけない理由

Web広告に代表される検索広告は、すでに課題やニーズが顕在化しており、今すぐ行動する可能性が高いユーザーに対して成果を出しやすい手法です。1件の購入や申し込みにかかった費用であるCPAは、広告の効率を判断する指標として機能します。

一方、デジタルサイネージや交通広告は、商品やサービスをまだ認識していない層に接触し、存在を知ってもらうことや興味を持ってもらうことが主な役割です。認知を得る段階では、直接的な購入や申し込みは発生しにくく、同じCPAという指標で評価すると数値が不利になりやすい構造があります。

そのため、両者をCPAのみで単純比較することは適切とは言えません。デジタルサイネージを評価する際は、最終的な売上やコンバージョンだけでなく、購入や申し込みに至るまでの過程を分解し、視認数や指名検索、サイト訪問といった中間指標を設定する必要があります。

1.カメラやセンサーで見た人を直接計測する手法

デジタルサイネージの特徴の一つは、物理空間での接触をデータとして把握できる点です。ここでは、現場で導入されることが多い代表的な計測手法を紹介します。

AIカメラによる視認数・属性の判定

AIカメラを用いた計測では、サイネージに設置した小型カメラの映像をAIが解析し、顔が画面方向を向いた回数をもとに視認状況を判定。映像はその場で数値化される仕組みが採用されるケースが多く、保存を行わない運用により、個人を特定しない形で計測が行われています。単に前を通過した人数ではなく、実際に広告を見た人数を視認数として把握できるのが特徴です。

交通量と視認数を切り分けて計測できるため、Web広告におけるインプレッションに近い考え方で評価できます。さらに、視認した人の性別や年代を推定することで、30代男性といった属性単位での傾向も分かるようになるでしょう。

AIカメラを活用することで、想定していたターゲット層にどの程度届いているかを検証でき、掲出場所や時間帯を見直す際の判断材料として活用できます。

Wi-Fiやビーコンを活用した周辺通行量の検知

通行人のスマートフォンが発するWi-FiやBluetoothの信号を検知し、サイネージの半径数メートル以内で人の滞留がどの程度発生していたかを推定する手法です。カメラを使わずに計測できるため、設置場所の制約をあまり受けない点も特徴です。

この方法により、その場所における人の滞留状況や滞在時間の傾向を把握できます。人の動きが速い場合と、比較的滞留が生じやすい場合とで、周辺環境の特性を見分けることが可能です。

例えば、朝の通勤時間帯と夜の帰宅時間帯で周辺通行量を比較すると、時間帯によって人の集まり方が異なることが分かります。こうした違いを踏まえ、配信時間帯や掲出タイミングを調整する際の判断材料として活用します。

視線検知による注視度とクリエイティブ評価

視線検知では、アイトラッキングや顔の向き・角度を解析する技術などを用いて、画面のどの部分がどれくらい見られていたかを計測します。「商品画像より人物の表情に視線が集中している」「価格情報が十分に見られていない」といった傾向を把握できるため、動画構成や情報配置を見直す際の数字的根拠として活用できます。

また、異なるクリエイティブを同条件で配信し、どちらが長く見られたかを比較することで、OOH広告においてもABテストに近い考え方での検証が可能です。

2.Webデータと連携してユーザー行動を測る指標

デジタルサイネージの効果は、掲出場所だけで完結するものではありません。Webデータと組み合わせることで、接触後の行動変化を把握できます。

指名検索数の推移

指名検索数の推移は、広告を出稿している期間中に、企業名やサービス名といった固有名詞の検索数がどのように変化したかを見る指標です。 デジタルサイネージや交通広告は、駅や車内など移動導線上で接触するケースが多く、その場で購入や申し込みにつながりにくい一方、記憶に残りやすいという特性があります。掲出中に目にした広告が気になりつつも、移動中で操作できなかった人が、後からスマートフォンで検索する。この一連の行動を成果として捉える考え方です。

GoogleトレンドやSearch Consoleを使えば、検索数や表示回数の増減を確認できます。ただし、テレビCMなど他の大型広告と実施時期が重なると、検索数の増加要因を切り分けにくくなります。掲出期間を調整する、特定の駅やエリアに限定して実施するなど、交通広告単体の影響が見えやすいよう設計しましょう。

エリア別のWebサイトアクセス解析

エリア別のWebサイトアクセス解析は、アクセス解析ツールを用いて、サイネージを掲出した駅や周辺エリアからのWebサイト訪問が増えているかを確認する方法。注目すべき数値は全体のアクセス数ではなく、地域別かつ新規ユーザーの増加率です。

掲出場所が明確な交通広告は、エリア単位での比較を行いやすい点がメリットのひとつ。通勤や通学など日常的にその駅を利用している人の動きを捉えることで、広告による認知の広がりが見えやすくなります。掲出前後や非掲出エリアとの比較を行うことで、交通広告がWeb行動に与えた影響を客観的に評価できるでしょう。

QRコード・専用ページによる流入計測

広告内にパラメーター付きQRコードや「〇〇で検索」といったキーワードを提示し、Webへの直接的な遷移を測る手法です。移動中のユーザーにWebへの導線を明示できる点が特徴ですが、駅構内や通路といった立ち止まりにくい環境では、スマートフォンを取り出して操作するハードルが高く、反応数自体は伸び悩みやすい傾向にあります。

そのため、瞬時に認識できるようにQRコードのサイズを調整したり、記憶しやすい検索ワードを設定したりなど、移動環境を考慮した設計が不可欠です。

SNSでの言及数

X(旧Twitter)やInstagramなどで、広告に関する感想や写真がどの程度発信されているかを分析する手法です。交通広告は「〇〇駅で見た」「通勤中に発見した」など、場所や移動の文脈とセットで語られることが多く、数値だけでは見えない、接触時のリアルな感情や記憶のされ方を読み取れる点が特徴です。

さらに、SNS上の拡散によって、実際に広告を掲出していないエリアの層へも情報が届く副次効果が期待できます。そのため、掲出地点での反響確認にとどまらず、物理的な広告が起点となり、デジタル上でどこまで話題を拡張できたかという情報の到達力を測るバロメーターとして活用できる指標です。

3.数値には表れにくい間接効果と投資対効果の考え方

デジタルサイネージや交通広告は、単体の数値だけで評価しきれるものではありません。間接的な効果も含めて考える視点が求められます。

Web広告の獲得率を高めるアシスト効果

Web広告の成果をさらに高めるには、デジタルサイネージとの掛け合わせによる相乗効果が欠かせません。生活者が街中で広告を目にし、認知されることで、Web上でのクリック率や購入率の向上が期待できます。

ここでカギとなるのがアトリビューション(間接効果)の視点です。評価をコンバージョン直前の最後のWeb広告だけに偏らせず、きっかけを作った初回接触としてのサイネージの働きも正当に評価すべきでしょう。単体の計測にとらわれず、Web広告全体のCPA低下など、包括的なパフォーマンスアップを評価軸に据えることが大切です。

長期的なブランドの信頼性向上

デジタルサイネージは、Web広告だけでは醸成しにくいブランドの信頼性を補います。手軽に出稿できるWeb広告とは異なり、駅や公共空間への掲出には厳格な審査が必要です。そのため、掲出されている事実自体が「怪しい会社ではない」という社会的証明となり、生活者に好印象を与えます。この信頼感は、ビジネスの成果にも直結します。特にBtoBや高額商材では、企業の信頼性が商談の成約率を高めたり、検討期間を縮めたりする効果があるためです。

まとめ:数値とロジックを組み合わせれば、デジタルサイネージの効果は証明できる

デジタルサイネージの効果は、もはや感覚的なものではありません。本記事で解説したAIカメラによる実測データやWeb検索数との連動分析を活用すれば、投資対効果は可視化できます。

重要なのは、CPAという単一の指標だけに囚われないことです。視認数(広さ)で認知を拡大し、指名検索(深さ)で興味を喚起して、媒体特有の信頼性で成約を後押しする。この3つの要素を掛け合わせた多角的な評価軸を持つことこそが、マーケティング施策を成功へと導くポイントです。

デジタルサイネージの種類については以下のページをご覧ください

デジタルサイネージ広告の概要や費用についてはこちら

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