ゲームの広告について

現在、中国製のアプリゲームは世界中から人気を集めています。

コロナ禍によりアプリゲームは売り上げを伸ばしましたが、中でも中国のゲーム会社が手掛けたアプリゲームは、売り上げの世界ランキングでも上位を占めています。

ゲーム好きな方の中には、気に入っていたゲームが中国のものだったと知って、驚いたことがある人も多いのではないでしょうか。

中国ではゲームユーザーが6億人を超えるほどと報道されているため、中国国内だけでも、これだけの市場があれば、今後もゲーム企業が伸びていくことは間違いないように思われますが、そのような中で、中国国内では政府が厳しくゲームを規制する動きが強くなっています。

2021年の9月以降、中国国内では、未成年者のゲーム使用に関して厳しい制限が設けられました。

18歳未満の青少年が1週間に3時間以上ゲームをすることを禁じ、ユーザーアカウントを実名で登録する規則を作り、個人のプレイ時間や課金状況を監視できる体制作りも指示されたとのことです。

ゲーム規制は、未成年者のゲーム依存への対応策のようですが、ゲーム会社にとっては、苦しい政策だといえます。

さらに、政府が新ゲームに対し全く承認を下ろさないという事態も発生し、中国のゲーム市場は大打撃を受けたそうです。

そこで、中国のゲーム会社は海外市場への進出を積極的に考えるようになり、世界的に広がっていったようですが、その流れとともに、当然ゲーム会社の広告も増えることになりました。

コロナ禍では、様々な業種と同様に、交通広告の業界も苦しい時期がありましたが、その際に中国発のゲーム会社からの広告出稿は本当に有難いことでした。

広告代理店としては、出来るだけクライアントの希望に沿えるよう努めておりますが、ゲームに関しても、いろいろな規制により、残念ながらクライアントの希望通りのデザインで掲出できない場合があります。

基本的には、映画や漫画・アニメなどの告知と同様に、R18（18歳未満禁止）のゲームの告知は出来ません。

また、最近「美少女アクションゲーム」の問い合わせが多い中で、意匠審査の際に頻繁に指摘されてしまうのは、キャラクターの肌の露出や、暴力的な表現です。

キャラクターの肌の露出が多く、羞恥心や不快感を起こさせるような表現は、公共の場には相応しくない、という考え方でNGとなります。

また、血液などの残虐な描写や、武器銃刀類に関しては、相手に不快感や恐怖心を起こさせる表現と見做されるとNGとなります。

電鉄ごとに見解も異なりますので、審査へ出してみないと分からない場合が多く、出来るかぎり、事前に審査をオススメしております。

やっとコロナ禍が明けて、景気が戻りつつありますが、コロナ禍でのゲーム会社の売り上げ増のように、今後も活気のある業種が、どんどん出稿していただけるようになると嬉しいです。

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