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企画マンのぼやき

公開日公開日:2023.03.28

数年前の話なのですが、広告人生の中で一番つらい!

といっても過言ではない、ドラマ「コンフィデンスマンJP」で実施した中づりの話をさせてください。


ご存じのとおり、コンフィデンスマンJPは詐欺師の話です。

「詐欺師といったらお金よね!」ということで中づりワイドを1万円札にして、福沢諭吉さんを出演者の顔にしよう!と思いついちゃいました。


まずは、大きいお札の掲出が法的に問題ないかを確認。

(どっかの省庁に確認したのですが省庁名は忘れました)

「実際のお札のサイズと乖離しているので問題なし。」

とのお墨付きをGet!


一番のこだわりは、福沢諭吉さんを出演者のお面にすること。

リアルなお面をコストパフォーマンスよく短納期で大量に作ってくれる業者さんを探すのは大変でした。


企画段階での最後の大仕事は、媒体社の「入口NGではない」という消極的承認をもらうことです。


これが正直一番大事です。


ありがたいことに、無事に企画は決定したのですが本当の大変さはここからが本番です。


大変ポイント① お面の着色が剥がれるかも!

お面の納品→中づりに接着→作業所に納品→掲出という過酷な工程でも剥がれないよう、高耐久スプレーをお面全部に二度塗り。

かかった時間は約10時間でした。(1人作業)


大変ポイント② お面と紙を剥がれないように接着

「掲出中は絶対に脱落しない」という鉄の掟があるため接着面2mmという激狭面積を紙に付けるため接着材を数種類試しました。

そして、手に付いたら一巻の終わりな超ハイパー強力接着剤をお面に塗布。

これも8時間くらいかかりました。(1人作業)


大変ポイント③ 納品するための梱包

高耐久スプレーを塗布しているとはいえ、お面の鼻のところが高くなっているので、お面付中づりを1枚ごとに薄紙に巻き、さらに5枚の束をダンボールに梱包します。

ダンボールは、ギターを入れるものを購入。

さすがに1人ではできないため、アルバイトスタッフと4人がかりでの梱包作業。


そして作業所へ納品です。


JRの作業所の皆さんは、本当に丁寧にお面付中づりを扱ってくれました。

感謝感激です。

特殊掲出は初めての事が多いため、想定外の出来事だらけです。

1工程づつ実験をしながらの1人作業は辛かったのを覚えています。


掲出するためには絶対に通らなければならない関所が媒体審査。

これがまぁー通らないんです。

特殊掲出の場合は、鉄道会社の審査あります。

電車を利用する人の安心・安全が鉄則のため当然審査は厳しく時間がかかります。


そんな苦労経て掲出となったのですがツイッターでの評判がすこぶる悪く「気持ち悪い」「早くやめてほしい」「顔が怖い」などなど・・・。

「人の苦労も知らずに~!!」と心が折れそうになったのですがまぁー、今ではいい思い出です。


「面白いことをやってみたい!」

というご担当者様、ぜひご相談ください。

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