公開日:2019.03.11
更新日: 2024.08.15
ここ2~3年、駅の大型媒体でレンチキュラー印刷の クリエイティブを見る機会が増えてきました。
レンチキュラー印刷とは、クリエイティブを立体的に見せたり、 見る角度で絵柄が変わったり、動きを表現することができる 特殊印刷のことです。
なぜ動きが表現できるかというと、レンチキュラーのシートを 拡大するとわかります。
シートの表面は、カマボコ型の凸レンズが連なっており、 右用の画像と左目の画像を交互に印刷することで、 見る方向によって凸レンズの焦点が移動するため、 人間の目には動いているように見えるのです。
つまり人間の目の錯覚を利用した印刷方式なのです。
では具体的にレンチキュラー印刷の効果について お話しますね。
■モーフィング
絵柄が徐々に別の絵柄に変化していきます。
上記は、テラフォーマーズの映画の告知で、 コミックが原作の映画ですが、コミック版の登場人物が見る方向で テラフォーマーズの映画の出演者に変化します。
■3D
3Dも2種類あります。
数枚の画像を重ねて奥行きを持たせる方法と 1つの商品を多角的に撮影して商品を立体に見せる手法があります。
交通広告での事例は、奥行き感を持たせる3Dが多いですね。
上記はコカコーラの「爽健美茶」の3D広告です。
写真で見ると3Dに見えないのですが、ボトルを構成している お茶がリアルに見え、より爽やかさが感じられます。
車内媒体でもレンチキュラー印刷の意匠はあります。
下記はJRのドア横ステッカーで展開していた スクラート(胃腸薬)のモーフィングです。
大泉洋さんが、見る角度を変えると 骸骨ヴァージョンに見え、より 痛みの場所(胃)がダイレクトにわかり 胃腸に効きそうな気がしますよね。
レンチキュラー印刷は、アニメーションや、商品をズームしたりと、様々なことができますが、交通広告ではモーフィングがほとんどです。
想定する理由としては、コスト面が大きいと思われます。
レンチキュラー印刷は、より表現を高めようとすると、レンズを多くしたシートを使わなければなりません。
シート自体のコスト高もありますが、レンズが増えると重くなるため、掲出できる場所も大型媒体だけに限られたり、骨組みを作りシートを支えるための作業が必要になる場合があります。
よく「そこまでする必要があるの?」
というご質問を頂くのですが、交通広告は、通行人の安全が絶対条件です。
万が一にも通行人に怪我を負わせることはできません。
そのため、コスト高になるケースがあるのですが、それでも1日数十万という人が行きかう駅での展開は魅力的ですよね。
コストを下げて掲出する方法もあります。
レンズの本数を抑えシートの重量を抑え、補強作業をしなくても掲出できる場合もあります。
爽健美茶の3D広告は、補強なしで展開しています。
首都圏にあるすべての駅広告や車内広告でレンチキュラーが出来るとは限りません。
JR・東京メトロ・私鉄によって掲出できる場所の基準が一緒ではありません。
レンチキュラーや特殊な掲出をやってみたい!!
と思っていらっしゃる方!!
交通広告一筋92年の春光社へ
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お客様のご要望と予算などを伺い 最適なご提案をさせて頂きます!
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