公開日:2022.06.29
ウクライナとロシアの戦争、コロナ禍といえども、東急のように、かつて区画整理を行った田園都市線宮崎台駅~つくし野駅間に相当する、川崎市宮前区や横浜市青葉区を中心に、農業やエネルギーなど持続可能性をテーマに掲げる新たな街づくりプロジェクトを今後3年間で10カ所程度の拠点施設を順次展開していくような沿線再開発もあれば、渋谷駅・新宿駅・品川駅・東京駅八重洲口など巨大ターミナルを伴った再開発など首都圏の様々な再開発を数えたら枚挙にいとまがないほど多いのには驚かされます。
中央区だけでも13・4か所もあります。
今回は、弊社の南側の中央区京橋三丁目東地区再開発計画の概要に触れたいと思います。
なぜこの地区を紹介?一番の理由は銀座線京橋駅に直結するらしい点と
この再開発計画に付随する東京高速道路(KK線) 再生の事業化に向けて計画されている緑化した歩行者空間などを備えた空中回廊におけるOOHの新たな可能性を感じたからです。
京橋エリアのにぎわい創出に資する広域的な回遊性強化に向けた都市基盤の整備、にぎわい創出を支える都市機能の導入、防災対応力強化と環境負荷軽減を柱に再開発が 行われていくようです。イメージパースを見て頂くと、東京スクエアガーデンの24階より高く、弊社の南側はすっかり隠れて、日が当たらないビルになってしまいます(汗)
同じ京橋のエドグランの高さ約170mよりも高く、中央通りを挟んだ東京スクエアガーデンとの単純比較ですが高さ:約124mに対して約180m、敷地面積:約8100㎡に対して約6800㎡、延べ面積:約117,500㎡に対して約164,000㎡と、敷地面積は狭くも、大規模再開発ということがわかります。
位置については東京高速道路(KK線)に沿った位置になり、KK線の反対側は銀座です。
そのKK線は都心環状線の新ルート(新京橋連結路、延長1.1km)整備に伴い廃止される予定になっています東京都はKK線の既存施設上部を活用し、緑化した歩行者空間などを備えた空中回廊として再整備する方針で、京橋三丁目東地区再開発計画ビルには空中回廊とつながる屋内広場などを設けるようです。
この再開発計画ビルは、空中回廊の起点となり銀座の街を囲むように築地周辺まで行く、素晴らしい環境の徒歩ルートの起点になることと、先に書いたように銀座線京橋駅に直結するらしい点が魅力あふれる再開発計画ビルになることは間違い無いと個人的に思います。
更に付け加えると、近い将来、八重洲二丁目中地区再開発に伴い、東京駅と直結するエドグラン。
ということは東京スクエアガーデンも再開発ビルも地下で東京駅と直結するということになるわけで、鎮座中央通りの歩行者天国を含め、様々な周遊歩行ルートができます。
再開発ビルと銀座線京橋駅と直結するであろうコンコースには看板やデジタルサイネージの設置、空中回廊には、より偶然性を高めた屋外ビジョン(IT化が更に進んで、店舗へのタイムリーな誘導等可能な)の設置等、現在、想像もできないOOHが設置されるかもしれないと考えるだけでもわくわくします。
今後ともこういった屋内・屋外を融合させた再開発を期待したいと思います。
私自身はもう他界しているかもしれませんが(涙)
冥途の土産ではありませんが、東京メトロ各駅各改札口の利用人員過去4年分の資料をつけて、コラムを終わりたいと思います。
資料はこちら※資料出典:東京都都市整備局HP・東京都中央区HP・メトロステーションマップ
営業部 M.A