公開日:2021.03.01
こんにちは。
毎週木曜日に配信している春光社メルマガを担当している新井です。
メルマガでその週に都心主要駅での面白い展開をまとめたレポートを
作成している関係で、交通広告の動向にはわりと敏感なほうだと思います。
今回は2020年を振り返って、私が感じた近年の交通広告の活用方法や
特徴的な動向などをいくつまとめて紹介したいと思います。
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コロナ禍と交通広告
2020年はなんといっても、新型コロナウィルスの影響が大きい年でした。
近年、雑誌や新聞といったマスメディアの読者が減少傾向にあるなかで、
通勤通学人口は変動が少なく交通広告は安定したメディアだと考えられてきました。
コロナ禍によりテレワークが一気に加速し、これまでの前提が一気に崩れた
交通広告業界にとってはまさに試練の年といった状況でした。
とくに緊急事態宣言が出てからは、首都圏の電車利用者数が通常時に比べ
7割ほど減少するという状況。
当然、これまで定期的に交通広告を実施していた広告主側も出稿にブレーキが
かかってしまい、都心主要駅には空枠が目立つようになってしまいました。
出稿が減ると変わるレギュレーション
通常は厳格なルールに縛られている交通広告。
審査でNGが出たら覆ることはありませんし、他媒体と比べて融通が利きにくい
メディアでもあります。それは、広告収入への依存度が低いことが大きな要因と
言われています。運賃収入がベースにあるので、スポンサー様にそこまで気を
遣う必要ないんですね。嫌ならやるな、的なニュアンスが若干見え隠れします。
ただ、販売状況が芳しくない状況では、厳格なルールも一気に変わります。
大きな動きは『マッチングアプリ規制』の解禁です。これまで、マッチングアプリは
多くの電鉄で出稿NGとなっていましたが、2020年は解禁が一気に加速。
ペアーズなどのマッチングアプリの出稿が増えました。
車内で増殖する出版広告
電車内で書籍などの広告を目にすることも多いのではないでしょうか?
ドア横ポスターやステッカーは以前より出版関連が好んで出稿していた媒体です。
定価で実施することはほとんどなく、直近で空いている特価枠を買うというのが
出版関連の典型的な出稿パターンでした。
コロナ禍で多くの企業が出稿を見合わせたため、これまで以上にドア横ポスターや
ステッカーの空枠が出てきました。それに巣ごもりで本の売上が伸びたことが重なり
車内で一気に書籍告知が増えました。
コンテンツ系の出稿増が顕著
コロナ禍で在宅勤務が増え、外出も控える生活パターンが当たり前になる中、
家の中でコンテンツを消費する動向が一気に加速しました。
そのなかで交通広告の出稿が目に見えて増えたのがアプリゲームです。
これまでは秋葉原や池袋などのアニメやゲームと関連が深いエリアに出稿が
偏っていました。コロナ禍ではゲームの需要増による出稿加速と媒体価格の
下落が重なり、東京駅や銀座駅などこれまでゲーム関連とは縁が無かった
駅にも広告を見るようになりました。
言葉を選ばずに言えば、駅や電車はどこもかしこもゲームの広告だらけ
と感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。
コロナ関連告知
コロナ禍で閉塞感のある状況に一石投じる広告が出てくる動きもありました。
表参道駅の大型ボードでは医療従事者を応援する広告が掲出されました。
広島県観光連盟は自県の観光告知ではなく、コロナ禍で帰郷できない出身者を
励ますという異例の告知を実施。
渋谷駅ハチ公口を出たところにある大型ボードでは約束のネバーランドが
『人間は弱くない』という強いメッセージを告知。多くの人がツイッターなどの
SNSで拡散しているのがとても印象的でした。
2020年は交通広告の販売という観点では芳しくない年でしたが、
これまでにない新しい動きもありました。
2021年はどうなるのでしょうか??
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営業部 新井
大手プロモーションを得意としてます!
春光社で営業として10年ほどを過ごし、テレビ、新聞、金融、不動産など、 様々な業種を担当した経験から、引き出しの多さに自信があります。 目的に合った媒体の選定から少し変わった展開方法など、お客様の ニーズに合わせた最適なプランをご案内致します! 趣味は自転車(ロードバイク)と熱帯魚の飼育、好きな食べ物はカレーと焼きとんです。