公開日:2021.01.27
以前に「ハワイ・オアフ島」で進められている鉄道のプロジェクト「ホノルル・レール・トランジット」
を紹介しましたが、その後の情報をお伝えしたいと思います。
過去のコラムはこちら→【ついにハワイに電車が通る!】
オアフ島の高速道路の渋滞が年々悪化し、それを解消しようとしたのが鉄道計画の始まりでした。
2014年から建設が始まり、当初は2017年開通予定だったのが予算不足の問題で建設が遅れ、
その後は「2020年後半に一部開通、2025年に全線開通」という計画で進行していましたが、
現状は一部が開通するような様子もなく、「はたして終点まで本当に開通できるのか」
という声も多くなっているようです。
今のところ、2021年3月には一部の区間で運行を開始する見込みと言われているようですが、
一部開業が遅れた原因の1つは、電線を地下に埋めるなど地下設備の工事に問題があるためで、
遅延に伴いかなりの追加費用が必要になるとのことです。
総工費は増加の一途を続けており、当初から現地の住民の中で囁かれていた
「予算が無いから計画通りに進むわけがない」という声が現実化してきたように思います。
これまで鉄道計画は何度も修正されてきたようですが、工事の問題に加えて、
足元では「新型コロナウイルス感染拡大」という予期せぬ状況となり、
プロジェクトを進めようにも動きが取りづらくなってしまったのでしょう。
現在ハワイ経済は壊滅的な状況といえます。
コロナ禍によってホテル、レストラン、小売店など多くの施設が休業に追い込まれ、
ハワイでは失業者が続出しているそうです。
そもそも観光で成り立っている島に観光客がやってこない(こられない)状況なので、
政府が観光の扉を開けるのが先か、それとも今後も数多くのビジネスが廃業に追い込まれていくのか、
瀬戸際の状態のようです。
12月13日に予定されていた毎年恒例の「JALホノルルマラソン」も12月の開催を断念しましたし、
各航空会社の定期便の運航がいつ再開するのか、またハワイ到着者に対する規制が
いつ撤廃されるのかも、気になるところです。
私自身もハワイが大好きなリピーターの1人でもあるので、渡航可能になった際には、
真っ先に訪れて、ハワイ経済に貢献したいと思います。
また、「ホノルル・レール・トランジット」が無事に開業することができるのか、
今後も見届けて行きたいと思っています。
この「新型コロナウイルス」が出来るだけ早く終息し、観光業界だけでなく
各業界の景気も上向きになり、各業界からの広告出稿が増えることを願っております。
メディア部 T.S