公開日:2020.12.23
新型車両について語らせて頂きます。
前回は、新駅やリニューアル(途中含む)した駅を紹介させていただきましたが、今回は、新型車両に
ついて書かせていただきます。
新型コロナ感染急拡大が続く中、各鉄道会社も業績悪化は避けられません。そんな中でも、各鉄道会社は
利用客に安全性や利便性の向上、通勤時の痛勤からの解放、乗り心地のいい車内等々考え、続々新型車を
投入・導入しています。私見ですが、埼京線沿線に住んでいる私は、E233系を待っていて、
そこにりんかい線の車両がくると、正直がっかりします。やはり新しい車両の方がうれしいです。
2020年度から投入・導入される電車の一部を紹介いたします。
東京都交通局では、三田線で平成12年(2000年)以来22年ぶりの新車となる、新型車両「6500形」を
導入します。従来の6300形車両は6両編成でしたが、今回導入する6500形車両は三田線初の8両編成
となるため、輸送力が増強し、お客様の利便性が向上すると思います。そのために、8両編成のための
ホームドアの更新も順次行われています。6500形車両は、令和2年(2020年)11月に1編成が投入
されて試験調整等を行った後、令和4年(2022年)度から営業投入し、6300形車両を順次置き換えて
いく予定だそうです。
この三田線と相互乗り入れを行っている東急目黒線も混雑緩和と利便性向上を目的に、車内の快適性
向上を令和4年(2022年)度上期から、自社が保有する車両を6両編成から8両編成に順次変更し、
輸送力の増強を行うそうです。6両編成から8両編成になる前には、新型車両3020系を3編成導入
しています。また、車内の快適性向上を図るため、空気清浄機を設置し、座席は背もたれの高いハイバッ
ク仕様を採用しているそうです。乗車された方もいらっしゃるかもしれませんね。
続きまして、東京メトロでは半蔵門線に新型車両18000系を導入します。時期は、令和3年(2021)年
度上半期より順次、営業開始予定で19編成190両をも導入するということです。8000系の総入れ替えですね。
新型車両18000系は、従来の8000系と比較し、全車両へのフリースペース設置、座席幅の拡大、
及び車両の床面高さを低くし車両とホームの段差を低減するなど、快適にご利用いただける車両となっていて、
さらに利用者としてはうれしいことで、座席表地が消臭・抗菌・抗ウイルス加工が施されるそうです。
その他、万一脱線した場合にも自動で列車を停止させる脱線検知装置の搭載や、総合指令所などから
走行車両の機器状態をモニタリングするシステムを導入するなど、さらなる安全・安定運行を
実現しているとのことで、とても安心ですね。
有楽町・副都心線ですが、約45年にわたり活躍している有楽町・副都心線7000系に代わる新型車両
17000系を導入するそうです。本車両は、副都心線開業15周年、有楽町線開業50周年に向け、
令和2年(2020年)度中に営業を開始し、令和4年(2022年)度までに全21編成180両を導入する予定です。
半蔵門線新型車両同様に、全車両へのフリースペース設置や、車両の床面高さを低くし車両とホームの
段差を低減するなど、快適にご利用いただける車両となっているそうです。その他、万一脱線した場合に
も自動で列車を停止させる脱線検知装置の搭載や、総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリ
ングするシステムを導入するなど、さらなる安全・安定運行を実現してくれるそうです。
もうすでに平成31年2月23日(土)より運行開始導入している丸ノ内線新型車両2000系ですが、
利用された方は、各車両にフリースペース(コンセント付き)を設けるなど、従来の02系車両に比べ
安全性・快適性を感じていることではないでしょうか。令和5年(2023)年度には6両の53編成全てが
2000系となる予定だそうです。全車両入れ替わるのが待ち遠しいです。
JR東日本は、令和3(2021)年春に首都圏と伊豆方面を結ぶ特急「踊り子」の全車両をE257系リニューア
ル車両に統一(サフィール踊り子を除く)するとともに、同車両を使用し、新たに通勤に便利な特急
「湘南」の運転を令和3(2021)年春に開始するそうです。
横須賀・総武快速線では、E217系から山手線に導入したE235 系に、令和2(2020)年12 月21 日(月)
より順次更新して営業運転開始するそうです。導入車両数としては、総数745 両(11 両×51 編成・
4 両×46 編成)で、うち今年度は8 編成120 両(11 両×8 編成・4 両×8 編成)導入予定だそうです。
内房線・外房線・鹿島線へは、E131系電車24両が投入される予定らしいです。令和3(2021)年春頃から
営業運転を開始する予定で、主な特長は、体幅を広げ、座席幅も拡大するなど、やはり快適性が向上し
ているようで、車いすやベビーカーを想定したフリースペースを設置し、トイレも車いす対応で、バリア
フリー化を推進しているそうです。
中央快速線へのグリーン車導入についても工事をすすめ、予定通りに令和5(2023)年度末の実施を目指
し、駅設備の改良、駅のホームの延伸工事や、4号車へのトイレ設置工事が少しずつ進んでいるようで
す。中央快速線を利用している方は、今からグリーン車利用の快適通勤を想像しているのではないでしょうか?
東京都交通局、東急、東京メトロ、JR東日本の新型車両の一部を紹介してきましたが、これ以外にも、
小田急線新型通勤車両「5000形」の増備や特急ロマンスカー・EXE(30000形)および
通勤車両「1000形」のリニューアル、京成線・新京成線、つくばエクスプレスなど各電鉄会社は
新型車両を投入・導入しています。
我々交通広告会社も、利用客の皆様が安心安全、そして快適性の高い車両を利用をしていただければ、
車内メディアの中づり、まど上、ドア上、ドア横、ステッカー、アドストラップ、車内デジタルサイネー
ジをゆっくりじっくり視認していただき、様々な情報を取り入れてくれましたらこれ幸いです。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いてくれて、より安心安全、快適な電車利用ができる日が一日も
早く来ることを祈念するばかりです。
営業部 M.A