
―ビジュアル主導型広告の広がり―
通勤や通学の途中、何気なく通り過ぎている交通広告ですが、 最近は「おっ」と思わず足を止めたくなるようなビジュアルに出会うことも増えました。
実はここ数年、交通広告の表現は少しずつ変わってきています。
OOHと呼ばれる屋外広告の中でも交通広告は、デジタル広告が主流となった現在でも、リアルな空間で接触できるメディアとして注目されています。
とくに交通広告は、日常の移動動線の中で自然に目に入るメディアです。
意識して見なくても、駅の通路やホームで広告と出会う機会は多いのではないでしょうか。
昨年の交通広告を振り返ると、クリエイティブの特徴としてよく見られたのが「デカ文字」の広告でした。
巨大なコピーや一言のメッセージを大胆に配置した広告は、遠くからでも目に入りやすく、短時間で内容を伝える交通広告にとって効果的な表現でした。
駅構内でも、文字のインパクトで目立つ広告を多く見かけたように思います。
まず目に入ることが重要な交通広告にとって、大きな文字はシンプルで分かりやすい手法だったと言えるでしょう。
では、2025年の交通広告はどう変わっているのでしょうか。
最近の交通広告を見ていると、文字で目立たせる広告よりも、写真やキャラクターなどのビジュアルを主役にした広告が増えているように感じます。
人物写真や商品ビジュアル、キャラクターを大胆に配置した「ビジュアル主導型」の広告です。
コピーは最小限に抑え、まずは視覚的な印象で通行者の注意を引きつける設計になっています。
交通広告は、通行中に一瞬だけ目に入るメディアです。
通行者が広告を見る時間は、長くても数秒程度と言われています。
そのため、文章を読ませるよりも、一目で内容が伝わるビジュアルの方が効果的な場合が多いのです。
人物の表情やキャラクターの存在感、商品写真のインパクトなど、視覚的な情報がそのまま広告のメッセージになるのです。
この傾向を象徴しているのが、アニメやゲーム、映画などのIPを活用した広告です。
駅構内の壁面いっぱいにキャラクターが並ぶ広告や、作品の世界観を再現したようなビジュアル展開を見かけることも増えました。
いわゆる「推し広告」と呼ばれるような交通広告です。
こうした広告は、ファンが写真を撮ってSNSに投稿することで広がることも少なくありません。
駅で見かけた広告がSNSで共有され、それを見てまた現地に足を運ぶ人が現れる。
交通広告はリアルな空間のメディアでありながら、SNSを通じてオンラインにも広がるコミュニケーションの起点になっています。
最近の交通広告を見ていると、もう一つ感じる変化があります。
それは、広告が少し映画ポスターのようになってきているということです。
人物やキャラクターを中心に据えた構図や、物語のワンシーンのようなビジュアル。
広告というより、作品の世界観をそのまま切り取ったような表現です。
こうした広告は、商品を説明するというより、ブランドや作品の世界観を見せる役割を持っています。
広告というより、一つのコンテンツとして楽しめるようなビジュアルです。
近年の交通広告では、このように広告そのものがコンテンツのように機能するケースが増えてきています。
こうして見ていくと、交通広告のクリエイティブは少しずつ変化しています。
昨年は文字のインパクトで目立たせる広告が多かったのに対して、今年はビジュアルで印象を残す広告が増えているように感じます。
目立たせる広告から、ビジュアルで記憶に残る広告へ。
そして広告そのものがコンテンツのように楽しめる表現へ。
交通広告は今、より直感的で視覚的なコミュニケーションへと進化している のかもしれません。
交通広告の活用をご検討の際は、ぜひ春光社へご相談ください。
街の特性や媒体特性を活かし、最適な広告プランをご提案いたします。
「ビジュアル主導型」
人物ビジュアルを大きく見せた交通広告。コピーを最小限に抑え、 ビジュアルで印象を伝えている
「推し広告」
人物ビジュアルを主役にした「推し広告」。
ファンの注目を集め、SNSで拡散されるケースも多い
「コンテンツ風広告」
作品の世界観をビジュアルで表現した交通広告。
広告というよりコンテンツのような印象を与える
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